(事故+評価)×仕様書=??

SN260021.jpg地球環境パートナーシッププラザさんと共催で、「公共施設の運営と評価 〜市民利用施設の明日を考える〜」(「行政とNPOのためのパートナーシップ入門講座(2))をひらきました。(報告西川)

■日 時:2005年11月29日(火)14:00〜16:30
■主 催:環境パートナーシップオフィス/地球環境パートナーシッププラザ
 (特活)市民活動情報センター・ハンズオン埼玉
■場 所:環境パートナーシップオフィス会議室
■参加者;40人(行政 18人、NPO 13人、企業 4人、その他 5人)

会場は一杯。どちらかというと、行政職員の方が多かったようです。

●前半は、私(西川)とハンズオン理事の伊関さんの講義。30分づつ。
 私は、保育所の事故の対応の事例をもとに、運営者が勝手に「市民のために」という運営をするのではなく、情報を公開し、立場の違うもの同士が対等に話し合いながらすすめる=「市民とともに」という姿勢が公共を生むのではないか、「だいじな場所」になるのではないかというお話をさせていただきました。自分が参加して決めた実感がなければ、その結果をうけとめていこうという責任感はうまれないということをもっともっと大事にしないと
 「ちと話がくどいのよ」「やっぱ死亡事故の話って重いよね」というお声もいただきまして、スミマセン。
 このネタつい力がはいってしまいます。それにはじめてで、保育のこと知ってるひとばかりではないので、どうしても説明がくどくなってしまいました。反省。一つのネタはなんどか話すうちに、省略とポイントが見えてくるので、もう少し研究したいです。とりみだし、ふりみだし、の35分でした。
 
 伊関さんのお話は、いつものように、きっちりとまとまっていて、霧が晴れるような爽快感。普通2時間で話すところ30分でやるということで、すごい濃い30分になってました。「役所と市民の間には、「こちらとあちら」の壁がある。壁をこえるために評価という手法はつかえるのではないか。行政の評価は、管理セクション が管理するための評価が多い(紹介されていた某県のNPO支援の目標と評価の実例を見て、あまりのばからしさに会場からは失笑がわいてました)。多少は節約できても、新たな価値を生むものではないだろう、と。しかし少しづつ工夫はされていきていて、職員が参加型で行うもの、住民参加型で行うもの、もでてきている。市民と職員がとも評価を行い、運営のサイクルをまわすにはどうすればいいかが課題」という話でした。なんで行政施設は、ばかばかできているのに、まちがよくならないかの理由を評価という視点で話してもらいました。
 
●後半は、ワークショップ。
委託の仕様書をつくってみようということで、グループにわかれて話し合い。
時間がなくって、参加者の方には、申し訳ないことをしてしまいました。
グループによって、どんどんすすむ派のところもあれば、ゆっくり思いわかちあい派のところもあり、タイムアップ。
どのグループさんも短時間だったのに、おもしろいアイディアがたくさん。たとえば、図書館を委託するというグループは、施設名が「おもしろ発見図書館」、目的は、「子どもからお年寄りまで、みんなが、集まり、”読む、聞く、話す”を楽しむ場をつくる」というもの。そのためにイベンをたくさんしかけていこうとか、ポイントカードを導入しようとかのアイディアがならんでいました。

●ひとこと
本を貸し出すことが図書館の仕事ではなく、本を貸し出すことによってなにが実現されるのかを話し合っていくこと。評価も、その目標に対する評価ということになります。その時、そのメンバーにどんな立場の人が座っているのか、テーブルに誰がすわるのか、が問題なのだなあ、と参加者のみなさんのお話をきいていて感じました。
やはりその施設をなんのために使うのか、そこに思いをもっている人がその施設の運営の意思決定にどこまでかかわれるかがポイントかなと思いました。官営か民営か、どちらのほうがその参加をデザインしやすのかが問題で、それは各分野、各地域の状況の中でみな違うので、それぞれの地域・現場で状況をみて判断していく必要があるのではないでしょうか。

 アンケート結果はおおむね好評でしたが、「時間がたりなかったね」というご指摘を複数いただきました。
 以後いかしていきたいと思います。
 
 参加していただいたみなさんありがとうございました。
 またお会いしましょう。

 もっていった「私のだいじな場所」も完売!ありがとうございました。
 共催といいつつ、ほとんどの事務を担っていただいた環境パートナーシップオフィス/地球環境パートナーシッププラザさんに感謝。ありがとうございました。

2005年11月29日

投稿者 hands-on

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